
★ 2025年1月X日 未明、
後方支援部隊を偽装した謎の敵からウイルス攻撃を受けた Pixel 4a は、バッテリー容量の43%が使用不可能となり、戦線離脱を余儀なくされることとなった。
味方の裏切りによって戦友を失った衝撃は大きく、失意の底に沈むこととなったが、一年と半年を経てようやく再生の道へと歩み出すことを決意した……
https://buzzap.jp/news/20250207-pixel-4a-fatal-update-battery-charge-50percent-reduction/
https://www.androidauthority.com/pixel-4a-battery-update-explained-3522417/
★ 【無保証】です!
……てなわけで、ファームウェアの強制アップデートによりバッテリー容量を制限されて事実上使えなくなってしまった Pixel 4a だったが、カスタムROMを導入してファームウェアそのものを入れ替えてしまえば復活させられるだろうことは容易く予想できた。
しかしながら、その作業は素人にはいささかハードルが高そうに思えてビビっていたのだが、このまま放置しておいても“敗北と悔恨の遺品”にしかならないことが明らかなので、覚悟を決めて一発逆転を狙ってみることにした。
カスタムROMにも、セキュリティを強化した GrapheneOS や高いカスタマイズ性を持つ EvolutionX 、pay アプリや銀行アプリも作動するといわれる Pixel Build などいろいろあるようだが、今回はユーザーも多く定期的にセキュリティパッチも更新されている LineageOS を導入してみることにした。
多少なりとも調べたことのある方であれば、同OSの導入は公式サイトの各端末ごとの専用ドキュメントに従って行うべきもので、本稿のような素人の記事だけを鵜呑みにしてマネするものでないことはご承知のことと思う。
あくまでも本稿は、筆者が自分なりにまとめた手順書・チェックリストであり、個人的な備忘録である。
これを真似したからといって必ず成功するとは限らないし、ましてや成功を保証するものなどではないことをあらかじめ明言しておく。もしかしたら記録もれや思い違いがあるかもしれないし。
カスタムROMの導入は自己責任であり、真に習うべきは「公式 LineageOS Wiki」のみである。
筆者自身も、導入に失敗して「文鎮化」してしまうリスクを認識したうえで挑戦してみたので、マネして失敗しても文句は言わないでね、ということであります。よろしく。

★ 教科書と参考書
上記でも述べたように教科書とすべきは LineageOS Wiki だけだ。
でも、この Wiki は英文なので自分が本当に理解できてるか怪しいし、AI翻訳してもらっても漏れやミスがあるかもしれないし、そもそも基本的知識が欠けてるものだから不明瞭に思える部分もあって、とっても不安。なので、ほかに参考にできるものを探してみた。
ようやく見つけた日本語で書かれた Pixel 6a への導入記事や Android 端末へのインストール動画(インド版?)にも目を通してみた。
LineageOS Wiki の Pixel 4a 版インストールガイドをWeb上で自動翻訳したものを印刷してアンダーラインを引きながら読んでみたが、翻訳時に語順がおかしくなっている部分もあったので、別途原文をDeepL翻訳にかけて日本語対訳版を作って再確認した。
解説動画についても同様に、文字起こしした原文の日本語対訳版を作成し、各シーンごとに止めてこれを参照しながらチェックしていった。
教科書
LineageOS Wiki
https://wiki.lineageos.org/
参考としたもの
HOW to IT: LineageOS のインストール手順( Pixel 6a 用)
https://how-to-it.com/lineageos/
インストール中のイレギュラー対応についても記載している。
動画:Recover your pixel 4a /
install lineage OS on Pixel 4a after battery replacement issue
https://www.youtube.com/watch?v=1tnpRj_G__8
コメント欄にはいくつかのトラブル対応事例が書き込まれている。
LineageOS の導入手順を大雑把にいってしまえば、
1.必要なデータファイルをダウンロードし、パソコンと繋いで操作する準備を整える
2.スマートフォンの保護を解除する
3.起動用イメージデータを書き込む
4.ユーザー領域をフォーマットする
5.OSをインストールする
6.重要アプリを追加インストールする
といった順番になるようだ。
★ 事前に用意したもの
ハードウェアとして
・Pixel 4a(純正の Android 13 がインストールされたもの)
・パソコン(今回自分が使ったのは Windows 10 PC)
・USBケーブル
(パソコンとスマホをつないでデータ通信できる「A-Cプラグ」のもの)
データファイル等として
・Google USB ドライバー( Windows 用)
https://developer.android.com/studio/run/win-usb?hl=ja
・adb.exe と fastboot.exe
(ともに Android SDK Platform-Tools に含まれている。Windows 用)
https://developer.android.com/tools/releases/platform-tools?hl=ja
・lineage-23.2-20260618-nightly-sunfish-signed.zip
(Pixel 4a 用の最新版 LineageOS 、
以下の4個の *.img とセットになっている、LineageOS Wiki より)
・dtbo.img(LineageOS Wiki より)
・boot.img(LineageOS Wiki より)
・vbmeta.img(LineageOS Wiki より、今回は使わなかったが念のため)
・super_empty.img(LineageOS Wiki より、今回は使わなかったが念のため)
LineageOS と一緒に Google アプリケーションを導入する場合には、
・Google Apps [ARM64]
(Play ストア等のアプリをパッケージしたもの、非公式、LineageOS 23 用)
https://wiki.lineageos.org/gapps/
LineageOS Wiki 内では、インストール作業をしながら順次必要ファイルをダウンロードしているが、筆者においては事前にダウンロードできるもの・インストールできるものは、実作業開始前に完了しておいた。
そもそもにおいて、Pixel 4a のバッテリーの持続に不安があったので、事前に済ませられることは済ませておきたかったのだ。
★ Pixel 4a での準備
1.Pixel 4a 内の重要データ等のバックアップ
筆者は既に現役スマホを AQUOS sense9 に移行済みであったので、これは完了済み。
ただし、当然ながら SIM カードも AQUOS に入っていたので、これをいったん取り出して Pixel 4a に戻しておいた。
2.通話の発受信、SMS送受信の確認
通話やSMSの送受信ができる状態であることを確認した。
3.ファームウェアの確認
Android 13 であることを確認した。

4.開発者向けオプションの変更
[設定]-[デバイス情報]の[ビルド番号]を7回タップして「システム」-「開発者向けオプション」を表示させ、その中の「OEMロック解除」と「USBデバッグ」を有効にした。
5. Goole アカウントの削除
Wiki によれば「Factory Reset 保護を回避するため」に削除が必要とのこと。
Pixel 4a からひとまず削除した。

6.バッテリーの充電状況を確認
LineageOS 等の導入にどれだけ時間がかかるか不安なので、Pixel 4a の充電を100%にしておいた。
7.その他
必要かどうかわからないが、念のため画面ロックも「なし」にして、画面消灯時間も30分に延ばしておいた。
★ パソコンでの準備
8.Google USB ドライバをインストール
今回は、「usb_driver_r13-windows.zip」をダウンロード・解凍し、その中にある「android_winusb.inf」を右クリックして事前にインストールしておいた。

9.Platform-Tools(adb.exe や fastboot.exe 等)をコピー
今回は、「platform-tools-latest-windows.zip」をダウンロード・解凍し、「platform-tools」フォルダごと「C:\user\ユーザー名」フォルダの中にコピーしておいた。
本来は任意のフォルダにコピーしたあとパスを通しておくのだが、筆者がこのツールを使うのはおそらく今回限りだと思ったので、荒っぽいようだが「platform-tools」フォルダの中に他のデータファイルもすべてコピーして作業しようと考えた。
データやアプリそれぞれのパスの入力(パソコン内の保存場所の明示)が不要となるし、コマンドプロンプトでならシェル機能がファイル名を補完してくれるから入力間違いもなくなるし、特に問題はない……よね?
10.LineageOS 等のデータファイルをコピー
今回は、「lineage-23.2-20260618-nihtly-sunfish-signed.zip」と4個の *.img ファイルを上記のとおり platform-tools フォルダにコピーしておいた。
11.Google Apps(LineageOS 23 用 ARM64 版)をコピー
今回は、「MindTheGapps-16.0.0-arm64-20260409_073023.zip」を上記のとおり platform-tools フォルダにコピーしておいた。
(水色反転部分が platform-tools フォルダに追加コピーしたデータファイル)

★ インストール
LineageOS Wiki を基本として、他のブログ記事や解説動画を参考に一連の流れを複数回チェックした。
スマートフォンの機種や導入するバージョン、各自のパソコン環境などによって差違があるため、あくまでも Wiki を基本において脳内シミュレーションを繰返してから実作業に入った。
12.パソコンと Pixel 4a を接続
パソコンと Pixel 4a をUSBケーブルでつなぐと、既にドライバーをインストール済みなので Pixel 4a 画面に「USBデバッグが接続されました」のメッセージが表示される。
この段階でパソコンのデバイスマネージャーを開くと、Pixel 4a が Android Device として接続されていることが確認できる。
申し訳ないが、事前に接続テストを繰返したことで Pixel 4a の画面にUSBデバッグの承認を求める表示が出るのがどのタイミングだったのか分からなくなってしまった。
いずれかのタイミングで出た場合は、「常に許可する」にチェックを入れて「許可」しておけば良いだろう。

13.パソコンでコマンドプロンプトを開く
Windows キーと「r」を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「cmd」と打ち込んでコマンドプロンプト画面を開く。
続いて、コマンドプロンプトに
「cd platform-tools」
と入力し、adb.exe 等を格納した platform-tools フォルダに移動しておく。


14.Pixel 4a を fastboot モードで起動
コマンドプロンプトから
「adb -d reboot bootloader」
と入力して Pixel 4a を fastboot モード( bootloader モード)で起動する。
もし、adb.exe が Windows Defender ファイアーウォールにブロックされている警告が出た場合には「アクセスを許可する」をクリックしておく。

15.パソコンが Pixel 4a を認識しているか確認
コマンドプロンプトから
「fastboot devices」
と入力し、シリアル番号と fastboot が表示されることを確認。
この時点で、Pixel 4a 画面下部の Device status は locked となっている。(緑矢印)

16.ブートローダーのロックを解除
コマンドプロンプトから
「fastboot flashing unlock」
と入力する。
Pixel 4a に「Do not unlock the bootloader」と表示されるので、これを音量ボタンで「unlock the bootloader」に変更し、電源ボタンで決定する。
(筆者自身、現在使用している AQUOS と音量ボタン・電源ボタンの位置が逆だったことで、誤操作しそうになってしまった。要注意!)


17.ロックが解除されたことを確認
Pixel 4a が fastboot モードで再起動すると画面下部の Device status が unlocked となっていることが確認できる。
Pixel 4a が自動で再起動しない場合は手動で再起動する。
純正OSで起動してしまった場合は、スマホを再起動し、音量ダウンボタン+電源ボタンを押し続けて fastboot モードで起動する。
18.追加パーティーションのフラッシュ( Pixel 4a に dtbo.img を書き込み)
コマンドプロンプトから
「fastboot flash dtbo dtbo.img」
と入力する。
19.リカバリーファイルのフラッシュ( Pixel 4a に boot.img を書き込み)
コマンドプロンプトから
「fastboot flash boot boot.img」
と入力する。

20.リカバリーモードで再起動
音量ボタンで「Reovery Mode」を選び、電源ボタンで決定し、リカバリーモードで再起動する。
LineageOS のマーク・「RECOVERY」の文字・トップメニューが画面に表示される。
(表示されなかった場合は、再度 boot.img の書き込みからやり直す)
21.フォーマットの実行
(リカバリーモードの画面では、音量・電源ボタンでの操作のほか、タップでの操作も可能となる。画面に触れる場合は要注意)
トップメニューから
「Factory Reset」-「Format data / factory reset」-「Format data」
の順に選んでフォーマットする。

23.メインメニューに戻る
フォーマットが終わるとひとつ前のメニューに戻るので、左上の矢印をタップしてトップメニューに戻る。

24.LineageOS.zip パッケージをサイドロード(パソコンからインストール)
今度はトップメニューから「Apply update」ー「Apply from ADB」の順に選んだのちに、パソコンのコマンドプロンプトから
「adb -d sideload lineage-23.2-20260618-nightly-sunfish-signed.zip」
を入力する。
しばらくするとパソコンの表示は47%で止まったままとなるが問題は無い。そのまま数分間待つ。

25.リカバリーモードで再起動
待っていると Pixel 4a の画面に、
「To install additional packages, you need to reboot recovery first.
Do you want to reboot to recovery now?」
(アドオンをインストールするにはリカバリーモードで再起動する必要があります。
リカバリーモードで再起動しますか?)
というメッセージが表示される。
今回は Play ストア等のアプリを追加インストールするので「Yes」を選択する。
※ ここで「Yes/No」を選択・決定することでパソコン画面にプロンプトが表示され、次の入力が出来るようになる。

26.アドオンのインストール
リカバリーモード画面のメインメニューが表示されたらもう一度
「Apply update」-「Apply from ADB」の順に選び、

パソコンのコマンドプロンプトから
「adb -d sideload MindTheGapps-16.0.0-arm64-20260409_073023.zip」
を入力する。

Pixel 4a に「Signature verification faild. Install anyway?」と表示されるので「Yes」をタップする。

27.Pixel 4a の再起動
アドオンのインストールが完了するとメインメニューに戻るので、「Reboot system now」をタップして Pixel 4a を再起動し LineageOS を立ち上げる。

なお、初回起動は15分程度で完了するとのこと。
筆者の場合は3分くらいで起動した。
28.インストール作業の終了
LineageOS が起動したらUSBケーブルをはずし、パソコンのコマンドプロンプト画面も「exit」と入力して終了する。
以上で lineageOS のインストールは完了となる。

29.初回起動時のセットアップ
LineageOS が起動したあとは、引き続いてスマートフォン初回起動時のセットアップを行うこととなる。
Google アカウント・ PIN 番号の再登録や指紋認証などを行う。 Wifi 接続を予定している場合には、あらかじめルーターの暗証コードを手元に控えておく方が良いだろう。

★ インストールを終えて
素人には、まずインストールガイドの言葉の意味がわからなかった。
教科書となる lineageOS Wiki が文字ばかりで画像がほとんどないため、各ステップでどんな状態になっているのが正しいのかさっぱり見当がつかない。
参考にしたサイトや動画等を繰り返し見ることで「bootloader モード」というのは「fastboot モード」と同義(?)で「Recovery モード」とは別モノなんだとか、「フラッシュする」はイメージデータをスマートフォンに書き込むことだとか、「サイドロードする」はパソコン等を使ってスマートフォンにアプリやデータをインストールすることなんだとようやく分かってきた。
(筆者としてはそう理解したのだが、もしかすると間違っているかもしれない)
本稿においては、少しでも状況を理解しやすいよう、できるだけ多くの画像・写真を添付したつもりである。
機材が足りず動画を撮っておけなかったことは残念に思っている。
事前の準備とシミュレーションを念入りに行ったおかげなのか、パソコンと Pixel 4a を繋いでから LineageOS のインストール・初回起動セットアップの完了までは小一時間ほどで終了した。
途中で止まったりすることもなく、思った以上にスムーズにできたと思う。
LineageOS はそのままでも日本語を扱えるらしいが、Gboard や Flick 等のアプリを入れた方が日本語入力がラクになると思われる。初回起動後に、普段使いするアプリとともにインストールしておくのが良いかと思う。
筆者がインストールした直後にセキュリティアップデートがあったらしい。
数日後に「システムアップデート」を確認した際に通知が表示されたので、その画面をタップするとそのままダウンロード・更新することができた。
Pixel 4a のような古い機種に対して現在もなおアップデート対応してもらえるのは有り難い限りだ。

ネット上で、強制アップデートが行われた理由のひとつとして噂されていた「無料の無制限ストレージ」も Pixel 4a からはまだ使えるようだ。
筆者は利用していなかったが、写真を多く撮る人であればもっと活用できるのかもしれない。

最大の問題だったバッテリーについては、強制アップデート前の状態に戻ったように思える。
ダークモードを使用してバッテリーセーバーをオンにした状態だと、待ち受けだけならゆうに5日間は保つようになったし、イヤホンジャックを使用して100分ほどの動画を再生してみたがバッテリーの消費は15%にとどまった。
バックグラウンドで動く余計なアプリが少ないので、むしろ長持ちするようになっているのかもしれない。

当機の現充電サイクルは375回であり、公式ページには「約 800 回の充電サイクルまで最大 80% の容量を維持します」とあるので、筆者の使い方ならまだ3年以上は使えると思われる。
初期設定から、充電コントロールを有効化して最大充電量を90%に、充電速度を低速に変えてみた。
バッテリーが、公表されていない欠陥を抱えている可能性も頭の隅に置いたうえで、労りながらもうしばらく使っていきたいと思っている。


























