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ひんし状態だった Pixel 4a に            lineageOS をインストールして復活を試みた話。

★ 2025年1月X日 未明、
 後方支援部隊を偽装した謎の敵からウイルス攻撃を受けた Pixel 4a は、バッテリー容量の43%が使用不可能となり、戦線離脱を余儀なくされることとなった。
 味方の裏切りによって戦友を失った衝撃は大きく、失意の底に沈むこととなったが、一年と半年を経てようやく再生の道へと歩み出すことを決意した……
 https://buzzap.jp/news/20250207-pixel-4a-fatal-update-battery-charge-50percent-reduction/
 https://www.androidauthority.com/pixel-4a-battery-update-explained-3522417/

 

★ 【無保証】です!
 ……てなわけで、ファームウェアの強制アップデートによりバッテリー容量を制限されて事実上使えなくなってしまった Pixel 4a だったが、カスタムROMを導入してファームウェアそのものを入れ替えてしまえば復活させられるだろうことは容易く予想できた。
 しかしながら、その作業は素人にはいささかハードルが高そうに思えてビビっていたのだが、このまま放置しておいても“敗北と悔恨の遺品”にしかならないことが明らかなので、覚悟を決めて一発逆転を狙ってみることにした。

 

 カスタムROMにも、セキュリティを強化した GrapheneOS や高いカスタマイズ性を持つ EvolutionX 、pay アプリや銀行アプリも作動するといわれる Pixel Build などいろいろあるようだが、今回はユーザーも多く定期的にセキュリティパッチも更新されている LineageOS を導入してみることにした。
 多少なりとも調べたことのある方であれば、同OSの導入は公式サイトの各端末ごとの専用ドキュメントに従って行うべきもので、本稿のような素人の記事だけを鵜呑みにしてマネするものでないことはご承知のことと思う。
 あくまでも本稿は、筆者が自分なりにまとめた手順書・チェックリストであり、個人的な備忘録である。
 これを真似したからといって必ず成功するとは限らないし、ましてや成功を保証するものなどではないことをあらかじめ明言しておく。もしかしたら記録もれや思い違いがあるかもしれないし。
 カスタムROMの導入は自己責任であり、真に習うべきは「公式 LineageOS Wiki」のみである。
 筆者自身も、導入に失敗して「文鎮化」してしまうリスクを認識したうえで挑戦してみたので、マネして失敗しても文句は言わないでね、ということであります。よろしく。

 

★ 教科書と参考書
 上記でも述べたように教科書とすべきは LineageOS Wiki だけだ。
 でも、この Wiki は英文なので自分が本当に理解できてるか怪しいし、AI翻訳してもらっても漏れやミスがあるかもしれないし、そもそも基本的知識が欠けてるものだから不明瞭に思える部分もあって、とっても不安。なので、ほかに参考にできるものを探してみた。
 ようやく見つけた日本語で書かれた Pixel 6a への導入記事や Android 端末へのインストール動画(インド版?)にも目を通してみた。
 LineageOS Wiki の Pixel 4a 版インストールガイドをWeb上で自動翻訳したものを印刷してアンダーラインを引きながら読んでみたが、翻訳時に語順がおかしくなっている部分もあったので、別途原文をDeepL翻訳にかけて日本語対訳版を作って再確認した。
 解説動画についても同様に、文字起こしした原文の日本語対訳版を作成し、各シーンごとに止めてこれを参照しながらチェックしていった。

 

 教科書
  LineageOS Wiki
  https://wiki.lineageos.org/

 

 参考としたもの
  HOW to IT: LineageOS のインストール手順( Pixel 6a 用)
  https://how-to-it.com/lineageos/
   インストール中のイレギュラー対応についても記載している。

 

  動画:Recover your pixel 4a /

              install lineage OS on Pixel 4a after battery replacement issue
  https://www.youtube.com/watch?v=1tnpRj_G__8
   コメント欄にはいくつかのトラブル対応事例が書き込まれている。

 

 LineageOS の導入手順を大雑把にいってしまえば、
  1.必要なデータファイルをダウンロードし、パソコンと繋いで操作する準備を整える
  2.スマートフォンの保護を解除する
  3.起動用イメージデータを書き込む
  4.ユーザー領域をフォーマットする

  5.OSをインストールする
  6.重要アプリを追加インストールする
といった順番になるようだ。

 

★ 事前に用意したもの
 ハードウェアとして
  ・Pixel 4a(純正の Android 13 がインストールされたもの)
  ・パソコン(今回自分が使ったのは Windows 10 PC)
  ・USBケーブル

   (パソコンとスマホをつないでデータ通信できる「A-Cプラグ」のもの)
 データファイル等として
  ・Google USB ドライバー( Windows 用)
   https://developer.android.com/studio/run/win-usb?hl=ja
  ・adb.exe と fastboot.exe

   (ともに Android SDK Platform-Tools に含まれている。Windows 用)
   https://developer.android.com/tools/releases/platform-tools?hl=ja
  ・lineage-23.2-20260618-nightly-sunfish-signed.zip
   (Pixel 4a 用の最新版 LineageOS 、

    以下の4個の *.img とセットになっている、LineageOS Wiki より)
  ・dtbo.img(LineageOS Wiki より)
  ・boot.img(LineageOS Wiki より)
  ・vbmeta.img(LineageOS Wiki より、今回は使わなかったが念のため)
  ・super_empty.img(LineageOS Wiki より、今回は使わなかったが念のため)
 LineageOS と一緒に Google アプリケーションを導入する場合には、
  ・Google Apps [ARM64]
   (Play ストア等のアプリをパッケージしたもの、非公式、LineageOS 23 用)
   https://wiki.lineageos.org/gapps/

 

  LineageOS Wiki 内では、インストール作業をしながら順次必要ファイルをダウンロードしているが、筆者においては事前にダウンロードできるもの・インストールできるものは、実作業開始前に完了しておいた。
  そもそもにおいて、Pixel 4a のバッテリーの持続に不安があったので、事前に済ませられることは済ませておきたかったのだ。

 

★ Pixel 4a での準備
 1.Pixel 4a 内の重要データ等のバックアップ
  筆者は既に現役スマホを AQUOS sense9 に移行済みであったので、これは完了済み。
  ただし、当然ながら SIM カードも AQUOS に入っていたので、これをいったん取り出して Pixel 4a に戻しておいた。

 2.通話の発受信、SMS送受信の確認
  通話やSMSの送受信ができる状態であることを確認した。

 3.ファームウェアの確認
  Android 13 であることを確認した。

 4.開発者向けオプションの変更
  [設定]-[デバイス情報]の[ビルド番号]を7回タップして「システム」-「開発者向けオプション」を表示させ、その中の「OEMロック解除」と「USBデバッグ」を有効にした。

 5. Goole アカウントの削除
  Wiki によれば「Factory Reset 保護を回避するため」に削除が必要とのこと。
  Pixel 4a からひとまず削除した。

 6.バッテリーの充電状況を確認
  LineageOS 等の導入にどれだけ時間がかかるか不安なので、Pixel 4a の充電を100%にしておいた。

 7.その他
  必要かどうかわからないが、念のため画面ロックも「なし」にして、画面消灯時間も30分に延ばしておいた。

 

★ パソコンでの準備
 8.Google USB ドライバをインストール
  今回は、「usb_driver_r13-windows.zip」をダウンロード・解凍し、その中にある「android_winusb.inf」を右クリックして事前にインストールしておいた。

 9.Platform-Tools(adb.exe や fastboot.exe 等)をコピー
  今回は、「platform-tools-latest-windows.zip」をダウンロード・解凍し、「platform-tools」フォルダごと「C:\user\ユーザー名」フォルダの中にコピーしておいた。
  本来は任意のフォルダにコピーしたあとパスを通しておくのだが、筆者がこのツールを使うのはおそらく今回限りだと思ったので、荒っぽいようだが「platform-tools」フォルダの中に他のデータファイルもすべてコピーして作業しようと考えた。
  データやアプリそれぞれのパスの入力(パソコン内の保存場所の明示)が不要となるし、コマンドプロンプトでならシェル機能がファイル名を補完してくれるから入力間違いもなくなるし、特に問題はない……よね?

 10.LineageOS 等のデータファイルをコピー
  今回は、「lineage-23.2-20260618-nihtly-sunfish-signed.zip」と4個の *.img ファイルを上記のとおり platform-tools フォルダにコピーしておいた。

 11.Google Apps(LineageOS 23 用 ARM64 版)をコピー
  今回は、「MindTheGapps-16.0.0-arm64-20260409_073023.zip」を上記のとおり platform-tools フォルダにコピーしておいた。
 (水色反転部分が  platform-tools フォルダに追加コピーしたデータファイル)

 

★ インストール
 LineageOS Wiki を基本として、他のブログ記事や解説動画を参考に一連の流れを複数回チェックした。
 スマートフォンの機種や導入するバージョン、各自のパソコン環境などによって差違があるため、あくまでも Wiki を基本において脳内シミュレーションを繰返してから実作業に入った。

 

 12.パソコンと Pixel 4a を接続
  パソコンと Pixel 4a をUSBケーブルでつなぐと、既にドライバーをインストール済みなので Pixel 4a 画面に「USBデバッグが接続されました」のメッセージが表示される。
  この段階でパソコンのデバイスマネージャーを開くと、Pixel 4a が Android Device として接続されていることが確認できる。

  申し訳ないが、事前に接続テストを繰返したことで Pixel 4a の画面にUSBデバッグの承認を求める表示が出るのがどのタイミングだったのか分からなくなってしまった。
  いずれかのタイミングで出た場合は、「常に許可する」にチェックを入れて「許可」しておけば良いだろう。

 13.パソコンでコマンドプロンプトを開く
  Windows キーと「r」を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「cmd」と打ち込んでコマンドプロンプト画面を開く。

  続いて、コマンドプロンプトに
  「cd platform-tools」
  と入力し、adb.exe 等を格納した platform-tools フォルダに移動しておく。

 14.Pixel 4a を fastboot モードで起動
  コマンドプロンプトから
  「adb -d reboot bootloader」
  と入力して Pixel 4a を fastboot モード( bootloader モード)で起動する。
  もし、adb.exe が Windows Defender ファイアーウォールにブロックされている警告が出た場合には「アクセスを許可する」をクリックしておく。

 15.パソコンが Pixel 4a を認識しているか確認
  コマンドプロンプトから
  「fastboot devices」
  と入力し、シリアル番号と fastboot が表示されることを確認。
  この時点で、Pixel 4a 画面下部の Device status は locked となっている。(緑矢印)

 16.ブートローダーのロックを解除
  コマンドプロンプトから
  「fastboot flashing unlock」
  と入力する。
  Pixel 4a に「Do not unlock the bootloader」と表示されるので、これを音量ボタンで「unlock the bootloader」に変更し、電源ボタンで決定する。
  (筆者自身、現在使用している AQUOS と音量ボタン・電源ボタンの位置が逆だったことで、誤操作しそうになってしまった。要注意!)

 17.ロックが解除されたことを確認
  Pixel 4a が fastboot モードで再起動すると画面下部の Device status が unlocked となっていることが確認できる。

  Pixel 4a が自動で再起動しない場合は手動で再起動する。
  純正OSで起動してしまった場合は、スマホを再起動し、音量ダウンボタン+電源ボタンを押し続けて fastboot モードで起動する。

 18.追加パーティーションのフラッシュ( Pixel 4a に dtbo.img を書き込み)
  コマンドプロンプトから
  「fastboot flash dtbo dtbo.img」
  と入力する。

 19.リカバリーファイルのフラッシュ( Pixel 4a に boot.img を書き込み)
  コマンドプロンプトから
  「fastboot flash boot boot.img」
  と入力する。

 20.リカバリーモードで再起動
  音量ボタンで「Reovery Mode」を選び、電源ボタンで決定し、リカバリーモードで再起動する。
  LineageOS のマーク・「RECOVERY」の文字・トップメニューが画面に表示される。
  (表示されなかった場合は、再度 boot.img の書き込みからやり直す)

 21.フォーマットの実行
  (リカバリーモードの画面では、音量・電源ボタンでの操作のほか、タップでの操作も可能となる。画面に触れる場合は要注意)
  トップメニューから
  「Factory Reset」-「Format data / factory reset」-「Format data」
  の順に選んでフォーマットする。

 23.メインメニューに戻る
  フォーマットが終わるとひとつ前のメニューに戻るので、左上の矢印をタップしてトップメニューに戻る。

 24.LineageOS.zip パッケージをサイドロード(パソコンからインストール)
  今度はトップメニューから「Apply update」ー「Apply from ADB」の順に選んだのちに、パソコンのコマンドプロンプトから
  「adb -d sideload lineage-23.2-20260618-nightly-sunfish-signed.zip」
 を入力する。
  しばらくするとパソコンの表示は47%で止まったままとなるが問題は無い。そのまま数分間待つ。

 25.リカバリーモードで再起動
  待っていると Pixel 4a の画面に、
  「To install additional packages, you need to reboot recovery first. 
   Do you want to reboot to recovery now?」
  (アドオンをインストールするにはリカバリーモードで再起動する必要があります。
   リカバリーモードで再起動しますか?)
  というメッセージが表示される。
  今回は Play ストア等のアプリを追加インストールするので「Yes」を選択する。
  ※ ここで「Yes/No」を選択・決定することでパソコン画面にプロンプトが表示され、次の入力が出来るようになる。

 26.アドオンのインストール
  リカバリーモード画面のメインメニューが表示されたらもう一度
  「Apply update」-「Apply from ADB」の順に選び、

  パソコンのコマンドプロンプトから
  「adb -d sideload MindTheGapps-16.0.0-arm64-20260409_073023.zip」
  を入力する。

  Pixel 4a に「Signature verification faild. Install anyway?」と表示されるので「Yes」をタップする。

 27.Pixel 4a の再起動
  アドオンのインストールが完了するとメインメニューに戻るので、「Reboot system now」をタップして Pixel 4a を再起動し LineageOS を立ち上げる。

  なお、初回起動は15分程度で完了するとのこと。
  筆者の場合は3分くらいで起動した。

 28.インストール作業の終了
  LineageOS が起動したらUSBケーブルをはずし、パソコンのコマンドプロンプト画面も「exit」と入力して終了する。
  以上で lineageOS のインストールは完了となる。

 29.初回起動時のセットアップ
  LineageOS が起動したあとは、引き続いてスマートフォン初回起動時のセットアップを行うこととなる。
  Google アカウント・ PIN 番号の再登録や指紋認証などを行う。 Wifi 接続を予定している場合には、あらかじめルーターの暗証コードを手元に控えておく方が良いだろう。

 

★ インストールを終えて
 素人には、まずインストールガイドの言葉の意味がわからなかった。
 教科書となる lineageOS Wiki が文字ばかりで画像がほとんどないため、各ステップでどんな状態になっているのが正しいのかさっぱり見当がつかない。
 参考にしたサイトや動画等を繰り返し見ることで「bootloader モード」というのは「fastboot モード」と同義(?)で「Recovery モード」とは別モノなんだとか、「フラッシュする」はイメージデータをスマートフォンに書き込むことだとか、「サイドロードする」はパソコン等を使ってスマートフォンにアプリやデータをインストールすることなんだとようやく分かってきた。
 (筆者としてはそう理解したのだが、もしかすると間違っているかもしれない)
 本稿においては、少しでも状況を理解しやすいよう、できるだけ多くの画像・写真を添付したつもりである。
 機材が足りず動画を撮っておけなかったことは残念に思っている。

 

 事前の準備とシミュレーションを念入りに行ったおかげなのか、パソコンと Pixel 4a を繋いでから LineageOS のインストール・初回起動セットアップの完了までは小一時間ほどで終了した。
 途中で止まったりすることもなく、思った以上にスムーズにできたと思う。

 

 LineageOS はそのままでも日本語を扱えるらしいが、Gboard や Flick 等のアプリを入れた方が日本語入力がラクになると思われる。初回起動後に、普段使いするアプリとともにインストールしておくのが良いかと思う。

 

 筆者がインストールした直後にセキュリティアップデートがあったらしい。
 数日後に「システムアップデート」を確認した際に通知が表示されたので、その画面をタップするとそのままダウンロード・更新することができた。
 Pixel 4a のような古い機種に対して現在もなおアップデート対応してもらえるのは有り難い限りだ。

 ネット上で、強制アップデートが行われた理由のひとつとして噂されていた「無料の無制限ストレージ」も Pixel 4a からはまだ使えるようだ。
 筆者は利用していなかったが、写真を多く撮る人であればもっと活用できるのかもしれない。

 最大の問題だったバッテリーについては、強制アップデート前の状態に戻ったように思える。
 ダークモードを使用してバッテリーセーバーをオンにした状態だと、待ち受けだけならゆうに5日間は保つようになったし、イヤホンジャックを使用して100分ほどの動画を再生してみたがバッテリーの消費は15%にとどまった。

 バックグラウンドで動く余計なアプリが少ないので、むしろ長持ちするようになっているのかもしれない。

 当機の現充電サイクルは375回であり、公式ページには「約 800 回の充電サイクルまで最大 80% の容量を維持します」とあるので、筆者の使い方ならまだ3年以上は使えると思われる。
 初期設定から、充電コントロールを有効化して最大充電量を90%に、充電速度を低速に変えてみた。
 バッテリーが、公表されていない欠陥を抱えている可能性も頭の隅に置いたうえで、労りながらもうしばらく使っていきたいと思っている。

 

あてにしたい絶版電子図書館            ~ 国立国会図書館デジタルコレクション ~


★ やっほい♪
 2024年の春頃、SFファンのあいだで話題になっていた。
 絶版となっていたサンリオSF文庫の7割くらいが「国立国会図書館デジタルコレクション」に収録され、全国どこでもオンラインで読めるようになった、というものだ。
 このニュースを目にして胸が躍った。
 数年前にこの「デジタルコレクション」が始まった際には、古文書等の歴史・文化的な遺産の写本を永年保存する手段としての学術的な意義が強かったように思う。
 まさか、エンタメ系の文化資産にまで、これほど早く手を伸ばしてくれるとは想像もしていなかった。
 あわてて利用方法をを調べてみた。

 

★ 利用するには
 国立国会図書館の「個人向けデジタル化資料送信サービス」は、令和3年の著作権法の一部改正を受けて令和4年5月19日から開始されたもので、同図書館が保有するデジタル化資料のうち、絶版等の理由で入手が困難なものについて、インターネット経由で閲覧できるサービスだ。
 このサービスを利用できるのは、日本国内に居住する満18歳以上の人に限られており、運転免許証等の本人確認書類による利用者登録(本登録)が必須となる。
 利用者登録は、「国立国会図書館サーチ(NDL SEARCH)」ウェブページ内の「新規利用者登録」から行うことができる。

 

 

 ここで自身のメールアドレスを登録すると、申請手続のお知らせメールが届くので、24時間以内に免許証等の画像データを添付して「本登録」を申請する。

 すぐに本登録申請受付・簡易登録完了のメールが届き、それから更に5日前後で本登録完了のメールが届いて、いよいよサービスの利用が可能となる。

 

★ 読んでみよう
 デジタルコレクションホームページまたは国会図書館サーチを開いて、キーワード等で検索して当該資料を閲覧することとなる。

 上記の検索結果例では4冊が該当しており3冊は「送信サービスで閲覧可能」となっているが、1冊だけは閲覧はできず「国立国会図書館内限定」と表示されている。
 まだデジタル化されていないためかと思われるが、今後デジタル化されるんだろうか?

 (2025年9月に確認してみたところ、上記の4冊目も無事閲覧できるようになっていた。閲覧可能な作品が着実に増えているものと思われる。喜びと感謝を。)

 

 閲覧可能なものから1冊を選んでタイトルをクリックしてみると、次のように表示される。
 15インチ画面のノートパソコンだとこのままでは少々小さいが、ブラウザを「F11」で全画面表示にして、コレクション自体の拡大率を大きくすれば(赤い矢印部分)文庫本以上の大きさとなる。

 そのままカーソルキーでページ移動もできるので、十分に“読書”が可能だ。

 

 

 

 書庫の奥で長い眠りの底にあった文化資産が、劣化のおそれもなく、閲覧数制限もなく公開されることは、まさに望外の喜びである。
 (一般的な電子図書館では、電子書籍の同時閲覧数には制限があり、多くの同時閲覧を可能とするには複数冊の購入が必要となるらしい)
 なんといっても「国立国会図書館」なんだから、サービス終了はありえないし、今後もコレクションは増えてゆくだろうと思われる。
 個人で利用するための複製(プリントアウト)が可能となっているのも嬉しいポイントだ。

 

 スマホでも読めるか試してみたが、さすがに画面が小さくて実用的とは言えなかった。
 ページめくりもフリックには対応しているのだが、見開きで2ページづつ移動してしまうので少々扱いが難しい。
 もう、ひと手間、ふた手間が必要となってしまった。

 

 

★★ 追記: 悲報! 送信サービス取消し。

 2026年4月、久しぶりにサービスを利用してみたところ、以前は「送信サービスで閲覧可能」となっていたはずの本が閲覧できなくなっていることに気付いた。

 (閲覧可能な冊数が減っている!)

 

 いったい何が起きたのかと詳細を調べてみると次の一文が目に入った。

 「入手可能性の調査の結果、国立国会図書館内限定公開となりました。」

 

 ……これは予想もしていなかった。よもや、そんなことが起こるなんて。

 「国立」なんだから民間と違って倒産や事業縮小でサービス停止なんて無いはず、と思い込んでいた。

 そもそも、「入手可能性」って?

 まさか古書業界のことじゃないよね。

 いまさらサンリオから再刊されるとも思えないし、他の出版社から刊行予定があるとでもいうんだろうか?

 (何年か前に、フランスでコミック版が出版されたというニュースは見た記憶があるが……)

 いったいどこで「入手」できるというのだろう。

 

 今回判明した「送信サービスの取消し」は大変にショックであり、現在閲覧可能なものでも今後取消しになる可能性があるということには、恐怖にも似た思いがこみ上げてくる。

 あまりにも、残念である。

 せっかくみんなと共有することができた“文化”が、再び失われてしまうようで。

 もちろん、デジタルデータとしての保管はしているのだろうから、いつの日にかもう一度公開される可能性は残っているとは思う。

 あてにはできないのかもしれないが、再度「閲覧可能」となる日が来ることを祈りたい。

 

あてにできない有料電子図書館?           ~ Kindle Unlimited ~

★ 試してみた
 Kindle Unlimited を試してみた。
 まあ、悪くない、と思えた。
 初めてなら30日間は無料体験ができて、その後は月額980円で、200万冊以上の電子図書(小説・実用書・マンガ・雑誌)が読み放題となる。ときおり、2~3ヵ月間、あるいは6ヵ月間のお試し割引をしていることもあるようだ。
 読みたい本や雑誌が月に2~3冊あるなら、十分にペイできるレベルだろう。
 やめたかったらいつでも中止できるので、無料の一ヵ月だけでも試すことができる。月の途中で中止登録しても満了応答日・応答時間までは読めるので、心配せずに試すことができるのも良心的だと思えた。
 専用端末はもちろんのこと、アプリを導入すればパソコンやスマホなど、1アカウントで6台までは読めるので、そのときどきの状況に応じて自由に機器を選べるのもありがたい。

 

★ あてにできない!
 自分の場合、小説をメインに読んでいるのだが、次の3点については不便に感じている。
 (1)人気の高い作品は、なかなか Unlimited の対象にならない。
 (2)ダウンロードして一時保有できるのは一度に20冊まで。
 (3)不定期に対象図書が入れ替わる。

 (1)については、まぁ、しかたのないことだろう。
 現行のベストセラー作品やコンスタントに売れ続けているロングセラー作品までサブスクに入れてしまえば、出版社の経営が成り立たなくなるのは明らかだ。
 (2)についても、Kindle Unlimited を「有料図書館」だと考えれば、一般の図書館にだって貸出冊数制限はあるのだし、以前は10冊だったのが20冊にまで増えたのだから、これも良しとせねばなるまい。
 問題は(3)である。
 初出版から年数を経たものが追加されるだけならいいのだけれど、昨日まで対象に入っていたものが今日から対象外になってしまうことが結構ある。
 期間限定のサービスだったということなのだろうが、「何日まで無料」と明記されているわけでもないので、次に読もうと思って目星をつけていた本がいざ読もうと思ったときに対象外になっているとがっかりしてしまう。
 極端なのは、読もうと思ってダウロードページを表示させてボタンをクリックしたのになかなかダウンロードできず、おかしいなと思ってページを更新すると、さっきまで Unlimited 会員0円と表示されていたものが(有料)●●円となっており、時刻をみると零時をちょっと過ぎていて、あ゛あ゛~~~!! と叫んでしまったことがあった。
 月末でなくても入れ替わることがあるようで、そのタイミングも基準もまったくわからない。
 あまりのタイミングの良さ(悪さ)に、もしかして会員ごとにAIで購読傾向を判別して有料・無料を切換えているのではないかと疑ったこともある。
 まあ、さすがにそれは無いとは思うが、先月大量に読んだ作家の作品が翌月にはほとんど対象外となっていたこともあるので、いわゆる“売れ行き”データにより有料販売に戻すといったことがあるのかもしれない。
 何度かそんな目にあってから、読みたいと思った本は確実にダウンロードしておかなくてはいけないことを肝に銘じた。一度に20冊までの制限があるので取捨選択が悩ましいところではあるが。

 

★ 罠!
 Kindle Unlimited には、数々の「罠」が待ち受けている。
 前記の“零時またぎ”もそのひとつだろう。
 1巻のみ Unlimited の対象で0円だが2巻目以降は正規価格、なんてのは“お試し価格”の意味で理解できるのだが、三部作で第3巻のみが対象だとか、1~3巻と7~8巻が対象で4~6巻は対象外なんてこともある。
 これが月替わりで対象巻がずれていったりするものだから注意しないといけない。慣れた頃にうっかりこの地雷を踏んでしまって思わず天を仰いだことがある。
 そんなとき、決してあわててはいけない。
 購入直後であれば、キャンセルを可能とするリンクが画面上に控えめに表示されているので、動揺する自分をなだめつつ、落ち着いてこのリンクをクリックして“購入”を取り消しすれば良いだけだ。
 なお、購入だったことにすぐに気づかず画面を移動してしまった場合、最終的にはオペレーターに電話して取り消ししてもらうことも可能なので、最後まであきらめることなく対処して欲しい。
 また、版型の違いで対象だったり対象外だったりすることもある。
 「あれ? ついさっき見てたときには対象だったのに、なんで対象外になってるんだ?」と思ったら、文庫の電子版は対象だが、単行本の電子版は対象外だったことがある。なんのこっちゃ。
 表紙のデザインが似ていたものだから違いがわからず、しばらく首をひねってしまった。
 さらには、複数の出版社から刊行されているものは版元によって対象・対象外の違いがあることもあるし、シリーズ合本版は対象外だが単巻づつなら対象だったということもある。

 あと、罠じゃないんだけど、なんか悔しいのが、先月に定価もしくは割引価格で買ったものが、今月は Unlimited 対象になっているというパターン。見つけたときには、え゛~~、となってしまう。
 いや、悪いことじゃあないんだけど、個人的にダメージを受けてしまう。
 まるで、ダンジョンにもぐって宝物を探す冒険者になった気分だ。あまたの罠をかいくぐって、求めるものを手に入れていただきたい。

 

★ ゴニョゴニョ……
 正直なところ、一度ダウンロードしたものを保存しておくような裏ワザないものかと思ったことはある。
 このあいだまで対象だったものが外れていたりすると、ホントにそう思う。
 かつてはそんな裏技もあったらしいが、現在は対処されているようだ。そりゃそうだよねぇ。
 最終手段としては、画面に表示されたものをスクリーンショットスマホ撮影で保存することは可能だろう。得られるものが、労力に見合うかどうかは別として。

 まあ、20冊の制限内であれば、一度ダウンロードしたものが勝手に削除されるわけではないので、返却登録するまでは読めることになる。
 厳密には、返却登録したあと、オンラインで Kindle(リーダーアプリ)を起動した際に、保有する本のデータが削除・追加されているようだ。
 専用端末を持っているのなら、ダウンロードしたあとオフラインにしておけばず~っと読めるとかいうウワサもあったようだが、自分はPC・スマホで読んでいるので真偽はわからない。
 オフラインでしか使えないとなると更新できずに新しいものが読めなくなるし、だからといって別の専用端末を追加購入するのは本末転倒もいいところで、それくらい惚れ込んだ本なら正式に買えばいい。
 電子書籍が「絶版」となる理由は、限りなく少ないのだから。

 

シン・図書館

 

★ タイトル御免(^_^;)

 読んでもいない本をさも読んだかのように語りたいグータラ女子高生と彼女を取り巻く個性的な友人たちが本について語り合うゆる~いマンガ「バーナード嬢曰く。」(施川ユウキ作、「ド嬢」と略すらしい)は、読書子にはファンが多いのではないかと思う。
 その第5巻に収録された第78話に、自宅に増えすぎた本をどうすればいいのかとみんなで悩む話がある。
 「一度読んだ本は手放す」「読みたいときだけ一時的に所有できればいい」「できれば無料で」などと好き勝手なことばかり言い合っていたら、そんな都合のいいシステムがもう既に実現されていることに改めて驚くというエピソードだ。
 もちろん、図書館である。

 

 転職して仕事のストレスがなくなり、読書の時間も十分にとれるようになったが、収入が三分の一以下になってしまった。
 自分の時間を自分のために使えるのはたいへん快適で、夜中の2時に目が覚めて今日の営業数字をどうしようかと思い悩むこともなく心穏やかに過ごせるようになったのは良かったが、以前のように「これは9割がた読まないだろうなと思いつつ、それでも一応買って積読すること」は、さすがに躊躇するようになった。
 そこでふと思い出したのが前述のマンガであり、図書館だったわけだ。
 あぁ、趣味が読書で本当に良かった。お金かけなくても楽しめるじゃん。

 

★ オシャレ!

 先日、2年ほど前に移転新築されていた地元の図書館に、やっと行くことができた。
 前々から一度行ってみようとは思っていたのだがなかなかタイミングが合わず、ようやく行けたと思ったら特別休館日だったりしたこともあった。
 小学生の頃から知っていた図書館といえば、路地の先の奥まった場所にある古ぼけた四角いコンクリートの塊で、窓なんかもってのほか、本を日焼けさせないよう採光を最小限に押さえた薄暗い建物だったが、新しくなった図書館は、北面と西面がガラス張りでとても明るく、全館吹き抜けの広々としたおしゃれな建物になっていた。

 通常の貸出業務は電子化によりセルフサービスとなっており、自動貸出機に貸出カードのバーコードを読み込ませ、電子タグが貼付された本を重ねて置いて冊数を入力すると貸出票が印刷されて手続き完了となる。返却も、館内投入口に入れるとスベリ台の途中で電子タグを読み取って自動登録される仕組みとなっており、レファレンス等柔軟な対応が必要な業務に人員を集約して省力化を図っているようだ。
 一番うれしかったのが、自宅からネットで蔵書の検索や貸出予約ができるようになっていたことだ。
 「カーリル」という民間株式会社が展開する全国規模の図書館横断蔵書検索サービスがあるが、あらかじめ居住地域を選択して書名・著者名検索をかけると近隣の図書館の蔵書を表示してくれる。
 これがそのまま各図書館ごとの検索サービスに連携しているので、すぐにも貸出状況を確認して予約もできるようになっているのだ。


 文庫や新書を大人買いできるようになってからは図書館をあまり利用していなかったが、こんなシステムが使えるのなら、今はもう販売されていない本でも簡単に探してだして読むことができるじゃないか。

 

★ どこから借りる?

 転職した職場の隣にも市の第5図書館があった。
 小さな図書館なので蔵書数は少ないのだが、「カーリル」で確認した第1図書館の本を取り寄せできるかカウンターで聞いてみたら、同一市内だけでなく提携先であれば近県の図書館からでも取り寄せできるという。もう最高♡。
 自宅のパソコンやスマホから取り寄せ申請しておいて、後日メールで到着案内が届いたら借りに立ち寄っている。
 ただ、何度か試してみたところ、「カーリル」で検索しても表示されなかった本が、図書館個別のシステムで検索してみると表示されることがあった。蔵書データ整備のタイムラグが原因なのかどうか分らないが、注意が必要かもしれない。

 

 このサービスを利用して、現在、ある作家を全部読み尽くせるか試している。
 長編の7割くらいは買って持っているのだが、既に絶版になっている長編と短編が収録されたアンソロジーを上記の方法で順次取り寄せ、電子化コレクションしながら読んでいる。
 残念ながら、雑誌に掲載されただけで単行本としてまとめられなかった作品は、地方在住の今はどうしようもない。都内に住んでいた時なら国立国会図書館に行って雑誌のバックナンバーを閲覧して読めたのになぁ。
 あきらめないで、いつか機会があれば雑誌掲載分も読んでみたいと思っている。

 

電子書籍はAI翻訳の夢を見るか?


★ そのまんま
 へへへ。
 出オチ、です。
 思いついたこのタイトルが使えただけで、もう満足。

 

 初めて電子版で書籍を買ってからまだ1年も経ってないけど、その便利さに恋してしまった。
 ついこの間まで紙派だった人間からすれば、「紙の手触りが」「装丁が」「書棚に並んだ背中が」「大きな図書館で本を読む際、傍らの少し暗い書庫に眠る巨大な『知』の質量感や空気や積み重ねられた時間の厚みが」って、いや、わかります。じゅーぶんにわかります……けど、ね。

 

 たしかに、端末がないと読めない、古本屋が使えない、友人に貸しづらい、資料として複数冊を並べて読むのがちょっと難しい、といったデメリットもあるが、今となってはメリットのほうが大きいように思える。
 欲しいと思ったら時間を気にせずいつでも買って読めるし、在庫切れもなく、割引キャンペーンだってある。
 場所を取らないから数百冊だって楽々持ち歩けるし、本棚を掘り返さなくても検索すればすぐに見つけられる。
 スマホやタブレットなら電気を消した就寝前の布団の中でも読めるし、寝落ちしたって大丈夫。
 よくわからない言葉があってもそのままコピーしてグーグル先生に聞けば音楽や映像資料だって確認できる。
 小さすぎる文字だって拡大できるし、読み上げ……はまだ必要ないかな。
 自分としては、ほぼ良いことづくめ。
 そして今後に期待したいのが、タイトルにあげた「AI翻訳」だ。

 

★ 無料翻訳サービス
 とりあえず、現時点でも少しはできている。
「DRMのないもの」という条件付きとなるが、プレーンなテキストとして無料の翻訳サービスにかけてみることができる。
 実際に、小説がどんなふうに翻訳されるか、以下の例で試してみた。
 文庫本にして2ページ足らずの文章だが、比較のため長くなってしまうのでご容赦いただきたい。

 

原文
「UP THE LINE」( 著:Robert Silverberg、1969年刊)
1
Sam the guru was a black man, and his people up the line had been slaves—and before that, kings. I wondered about mine. Generations of sweaty peasants, dying weary? Or conspirators, rebels, great seducers, swordsmen, thieves, traitors, pimps, dukes, scholars, failed priests, trans­lators from the Gheg and the Tosk, courtesans, dealers in used ivories, short-order cooks, butlers, stockbrokers, coin-trimmers? All those people I had never known and would never be, whose blood and lymph and genes I carry—I wanted to know them. I couldn’t bear the thought of being separated from my own past. I hungered to drag my past about with me like a hump on my back, dipping into it when the dry seasons came.
“Ride the time-winds, then,” said Sam the guru.
I listened to him. That was how I got into the time-traveling business.
Now I have been up the line. I have seen those who wait for me in the millennia gone by. My past hugs me as a hump.
Pulcheria!
Great-great-multi-great-grandmother!
If we had never met—
If I had stayed out of the shop of sweets and spices—
If dark eyes and olive skin and high breasts had meant nothing to me, Pulcheria—
My love. My lustful ancestress. You ache me in my dreams. You sing to me from up the line. (ディックじゃなくてゴメン。)

 

Google 翻訳
1
第一人者のサムは黒人で、彼の部下は奴隷であり、それ以前は王でした。 私は私のことを疑問に思いました。 何世代にもわたる汗まみれの農民、疲れ果てて死ぬ? または、共謀者、反逆者、偉大な誘惑者、剣士、泥棒、裏切り者、売春斡旋業者、公爵、学者、失敗した司祭、ゲグとトスクの翻訳者、娼婦、中古の象牙の商人、短期の料理人、執事、株式仲買人、コイントリマー ? 私が知ることのなかった、そして決して知ることのなかった、私が血とリンパと遺伝子を持っているすべての人々-私はそれらを知りたかった. 自分の過去から切り離されるという考えに耐えられませんでした。 乾季が来ると、過去を背中のこぶのように引きずり込み、その中に浸りたいと切望しました。
「では、時の風に乗ってください」と教祖のサムは言いました。
私は彼の話を聞いた。 それが私がタイムトラベルビジネスに参入した方法です。
今、私は順調に進んでいます。 何千年もの間、私を待っている人々を見てきました。 私の過去はこぶのように私を抱きしめます。
プルケリア!
ひいひいひいおばあちゃん!
もし私たちが会ったことがなかったら—
もしお菓子やスパイスの店に行かなかったら――
黒い瞳とオリーブ色の肌と大きな胸が私にとって何の意味もなかったとしたら、プルケリア—
私の愛。 私の好色な祖先。 あなたは私の夢の中で私を痛めます。 あなたは列の上から私に歌ってくれます。

 

DeepL翻訳
1
教祖サムは黒人で、彼の家系は奴隷であり、その前は王だった。私は不思議に思った。汗まみれの農民が何世代も続いて、疲れ果てて死んでいくのか?あるいは陰謀家、反逆者、偉大な誘惑者、剣士、泥棒、裏切り者、ポン引き、公爵、学者、落ち目の神父、ゲグとトスクの翻訳家、花魁、中古象牙商、下働きの料理人、執事、株屋、コイントリミング屋などだろうか。私の知らない、そしてこれからも知ることのない人たち、その人たちの血やリンパ液や遺伝子を私は知りたかったのだ。私は自分の過去から切り離されることに耐えられなかった。自分の過去をこぶのように背負って、乾季になったら浸かってみたいという願望があった。
「時間の風に乗れ」とサムは言った。
私は彼の話を聞いていた。そうして私はタイムトラベルの仕事に就いたのです。
今、私はその道を進んでいる。過ぎ去った千年の間に、私を待つ人たちを見た。私の過去がこぶのように私を抱きしめている。
プルケリア!?
曾祖母!曾祖母?
もし私たちが会わなければ...
お菓子やスパイスの店に行かなかったら...
黒い瞳とオリーブ色の肌と高い胸が、私にとって何の意味もなかったら、プルチェリア...
私の愛 私の欲望に満ちた先祖 あなたは夢の中で私を苦しめる あなたは私のために歌う。

 

Weblio 翻訳
1導師がそうであったサム、黒人と線の上の彼の身内は、slaves―と、それの前に、王だった。
私は、私のものを怪しんだ。
汗まみれの農民の世代(疲れているように死ぬ)?
または共謀者、反乱軍、偉大な誘惑者、剣士、泥棒、裏切り者、ヒモ、公爵、学者、失敗した聖職者、ゲグとトスクの人からのtrans­lators、高級娼婦、使い古した象牙の取扱業者、簡単な料理を作るコック、執事、株式仲買人、コイン-トリマー?
すべてのそれらの人々Iがこれまで知るというわけではありませんでした、そして、決してありません、私が彼らを知っていて欲しかった誰の血とリンパと遺伝子I carry。
私は、私自身の過去から切り離される考えを持って行くことができなかった。
私は背中に丘のような私と過去をまわりにドラッグすることを渇望していた。そして、乾いた季節が来たとき、それに下がった。
「それから、時間-風に乗ってください」、言われたサムは、導師だ。
私は、彼の話を聞いた。
それは、私が時間-旅行ビジネスに入った方法だった。
今は、私は線の上にいた。
私は、通り過ぎられる千年に私を待つ人々に会った。
私の過去は、丘として私を抱きしめる。
プルケリア!
大きな-大きな-マルチ-曾祖母!
我々が決してmet―を持っていなくて黒い目とオリーブ皮膚と高い胸が私にとって何も意味しなかったならば私がお菓子とspices―の店から離れていたならば、Pulcheria―私の愛。
私の淫らな先祖。
あなたは痛みます私の夢の私。
あなたは、線の上のから私に合わせて歌う。

 

お試し翻訳|AI自動翻訳『みらい翻訳』
1
教祖サムは黒人で、彼の部下たちは奴隷だった。それ以前は王たちだった。私のはどうかなと思いました。何世代にもわたる汗だくの農民たち、疲れ果てて死んでいく?あるいは、共謀者、反逆者、大誘惑者、剣士、泥棒、裏切り者、詐欺師、公爵、学者、落伍した司祭、ゲッグとトスクからの逃亡者、遊女、中古象牙の商人、ショートオーダーの料理人、執事、株式仲買人、硬貨切り商人?私が持っている血液やリンパ液や遺伝子を持っている人たちのことを知りたかったのです。私は自分の過去から引き離されることを考えるのに耐えられなかった。乾季になると、背中のこぶのように自分の過去を引きずって、それに浸かっていたいものだ。
「時間の風に乗って」と教祖サムは言った。
私は彼の話を聞いた。そうやってタイムトラベルの世界に入ったのです。
今は列に並んでいます。私は千年の間に私を待っている人々を見てきた。私の過去は私をこぶとして抱きしめてくれる。
プルケリア!
曾曾曾祖母!
もし私たちが会ったことがなければ
もし私がお菓子やスパイスの店から出ていたら
もし黒い目とオリーブの皮と高い胸が私には何の意味もなかったとしたら、プルチェリアは
私の愛。私の好色な先祖よ。あなたは私の夢の中で私を苦しめます。上から歌ってくれ。

 

Bing翻訳
1
教祖サムは黒人男性で、その列をなす彼の民は奴隷であり、それ以前は王たちでした。私は自分のことを不思議に思いました。何世代にもわたる汗をかいた農民が、疲れ果てて死んでいく?それとも、陰謀者、反乱軍、偉大な誘惑者、剣士、泥棒、裏切り者、ポン引き、公爵、学者、失敗した司祭、ゲグとトスクの翻訳者、礼儀正しい人、中古象牙のディーラー、短期料理人、執事、株式仲買人、コイントリマー?私が知らなかったし、これからも決して知らなかった人々、私が運ぶ血液やリンパ液、遺伝子を持つ人々、私は彼らを知りたかったのです。私は自分の過去から切り離されるという考えに耐えられませんでした。私は過去を背中のこぶのように引きずり回し、乾季が来るとそれに浸りたいと思いました。
「じゃあ、時風に乗って」とグルのサムは言った。
わたしは彼の話に耳を傾けました。それが私がタイムトラベルビジネスを始めたきっかけでした。
今、私はラインを上っています。わたしは何千年もの間,わたしを待ってくれる人々を見てきました。私の過去はこぶのように私を抱きしめます。
プルチェリア!
曾曾曾曾祖母!
もし私たちが一度も会わなかったら――
もし私がお菓子やスパイスの店から出ていたら――
もし黒い瞳とオリーブ色の肌と高い胸が、私にとって何の意味もなかったのなら、プルケリアは――
お前。私の欲望に満ちた祖先ストレス。あなたは私の夢の中で私を痛めます。あなたはラインの上から私に歌います。


★ プロフェッショナルな翻訳をふたつ
 ちなみに本作品を見本に選んだのは、大好きな作家だったからというだけでなく、商業出版された二つの翻訳例があったためでもある。
 東京創元社から、1974年に中村保男氏の訳で、2017年に伊藤典夫氏の新訳で刊行されており、以下のとおりとなる。

「時間線を遡って」(訳:中村保男、1974年刊)
   1
 導師サムは黒人で、時間線を遡って、彼の先祖は奴隷であり、それ以前は王様であった。わたしは自分の先祖は何者だったろうかと首をひねったものだ。汗水たらして働き、疲労困憊して死んで行った幾代もの小作農だったのか。それとも、陰謀家、反逆者、したたかな婦女誘惑者、剣士、こそ泥、裏切者、ポン引き、公爵、学者、できそこないの神父、ゲーグ語やトスク語の翻訳者、高等淫売婦、象牙骨董品の商人、即席料理コック、執事、株屋、硬貨変造人といった顔ぶれだったのか。こういった人たちとわたしはまだ一度も知り合ったことがなく、今後も永久にわたしは彼らそのものとなることはあるまい。その血と、リンパ液と、遺伝子とをわたしが体内に宿している彼ら、その彼らをわたしは知りたかった。わたし自身の過去から自分が切り離されているのだという思いにわたしは耐えられなかったのである。自分の過去を、背中の上の瘤のように、行く先々に持ち運んで、乾燥した季節が到来したらそこから養分を吸い取りたいものだとわたし切望していたのだ。
「それなら、時間の風に乗りたまえ」と導師サムは言った。
 わたしはサムの言葉に聞き入った。そうやってわたしは時間旅行の仕事に首を突っ込むようになったのである。
 今では、わたしはもう時間線を遡って先祖めぐりをした経験者である。過ぎ去った数千年間《ミレニア》の中でわたしを待っている人びとと〈再会〉したのだ。今、わたしの過去は背中の瘤のようにわたしを抱きかかえている。
 おお、パルケリアよ!
 わが曾曾多曾祖母よ!
 もしわたしがそなたと出会うことなかりせば――
 もしわたしがあの香料店に足を踏み入れていなければ――
 もし黒い瞳と、オリーヴ色の肌と、突き出た乳房がわたしにとって何でもなかったならば、パルケリアよ――
 わが愛。わが情欲盛んな女先祖。そなたはわたしの夢の中でわたしをうずかせる。時間線を遡った地点からわたしに唄いかけて来る。

 

「時間線をのぼろう」(訳:伊藤典夫、2017年刊)
   1
 導師サムは黒人で、そのむかし彼の祖先は奴隷だった――それより前は王族だった。ぼくの祖先はどうだろうか? 汗水たらしてはたらき、病みおとろえて死んでゆく小百姓の一大家系か? 謀反人か、革命家か、稀代の女たらしか? 剣士、盗賊、売国奴、ポンビキ、君主、学者、破戒僧、ゲグ語とトスク語の通訳、娼婦、骨董商い人、安食堂の料理人、執事、株式仲買人、それとも贋金作りか? そういった祖先のことを、ぼくはなにひとつ知らないし、知る機会もないだろう。だがぼくの体は、その人びとの血やリンパ液や遺伝子をうけついでいるのだ――ぼくは彼らのことを知りたいと思った。過去から切り離されていることに我慢できなかった。過去をラクダのこぶのように背中にせおい、乾いた季節にはそこに潤いを求める、そんな人間になりたかった。
「じゃ、時の風に帆をあげるんだな」と、導師サムはいったものだ。
 ぼくは彼のことばに耳をかたむけた。それが時間旅行ビジネスに首をつっこむきっかけだった。
 そして、ぼくは時間線をのぼってきた。一千年の時の流れのなかで、ぼくを待っていた人びとをまのあたりにしてきた。いまや過去は、こぶとなってぼくの背中にのしかかっている。
 プルケリア!
 ぼくの大大大大大……大おばあさま!
 もし、ぼくらが出会わなかったなら――
 もし、ぼくがあの菓子と香料の店にはいりさえしなかったら――
 もし、黒い瞳とオリーブの肌とふくよかな乳房が、ぼくにとってなんの意味もないものであったなら、プルケリア――
 ぼくの愛しい人。ぼくの淫蕩なご先祖さま。きみは夢のなかで、ぼくを苦しめるのだ。きみは時のかなたから、ぼくに歌いかけるのだ。

   *****

 ついでに言えば、上記の文庫が東京創元社から発行される前に、早川書房のS-Fマガジン1970年9月号から12月号まで4回にわたって伊藤典夫氏の翻訳で同作品が連載されているが、これが2017年版とどう違っているのか自分には確認するすべがない。(伊藤さんのことだから、ぜったい翻訳し直してるんだろうとは思う――してないはずないよね)
 バックナンバーを持っている方、国立国会図書館に行ける方、もし確認できたら教えてください。
 なお、新旧ふたつの訳を並べたのは別に中村氏の訳を古臭いと貶めたかったわけではない。当時の時代状況もあるだろうし、ご当人が訳者あとがきで述べているように「わが愛、わが情欲盛んな……」のフレーズは古典的なポルノグラフィの定型文であり、これを訳文にあてるならやや大仰な言い回しになってしまうのは仕方のないことだろう。

 

★ 読んでみた
 翻訳サービスによって得意不得意もあるだろうし、人によって好みもあろうかとは思うが、自分としては現時点では DeepL 翻訳がいちばん読みやすく感じた。
 無料翻訳の文字数制限や人称のゆらぎ、「ですます・であるだ体」の統一などまだまだ問題はあるが、ひとまず文章にはなっているし、おおよそのところは理解できる範囲にあるように思える。

 

 実際に、古いスパイアクション小説とソフトポルノを DeepL 翻訳にかけてみた。
 使用制限にひっかかるため4~5日に分けて翻訳してもらったものを、前記の人称やですます体を脳内変換しながら読んでみたが、とりあえず概要くらいは理解できたような気がしている。
 最も困難であった言葉の壁を乗り越えられる日も、けっして遠くないと思えた。
 欲を言えば、翻訳刊行されなかった未訳の原書をKindle等で買って、「○○氏風のAI翻訳」で読むことができれば最高なんだろうな。
 いつか夢がかないますように。

 

★★ 追記:Gemini に翻訳をお願いしてみた

 2026年5月現在、AIの進化は文字どおり“秒進分歩”の世界にあり、今この瞬間にも次のクラスへとランクアップしているかもしれない。

 絵や動画、歌詞や音楽の生成すら一般人が気軽に試せるようになっている今、外国語の翻訳などお手軽な部類と言ってしまってよいのだろう。

 今回は追記として Gemini に翻訳をお願いしてみた。次のとおりだ。

 

   *****

 

 ご提示いただいた英文の翻訳です。
 語り手の複雑な感情や、どこか退廃的でロマンチックな雰囲気を残しつつ、自然な日本語になるよう翻訳しました。

---

グル(導師)のサムは黒人であり、彼の先祖をたどれば奴隷だった――そしてそれより前は、王だったのだ。私は自分の先祖に思いを馳せた。何世代にもわたり、汗まみれになって働き、疲れ果てて死んでいった百姓たちだろうか? それとも、陰謀家、反逆者、偉大なる誘惑者、剣士、泥棒、裏切り者、ポン引き、公爵、学者、破門された聖職者、ゲグ方言やトスク方言の翻訳家、高級娼婦、中古の象牙商、短時間調理の料理人、執事、株式仲買人、コインの縁を削る詐欺師だろうか? 私が知ることもなく、決してなることもない、それでもその血とリンパと遺伝子を私が受け継いでいる人々。私は彼らを知りたかった。自分の過去から切り離されるという考えに、私は耐えられなかった。干からびた季節が訪れたときにいつでも浸れるよう、過去をコブのように背中に背負って引きずり回したくてたまらなかったのだ。

「ならば、時間の風に乗るがいい」と、グルのサムは言った。

私は彼の言葉に従った。それが、私がタイムトラベルという稼業に足を踏み入れたきっかけだった。

今、私は時間を遡った。はるか数千年の彼方で私を待つ人々を目にしてきた。私の過去は、コブのように私を抱きしめている。

プルケリア!
何代も、何代も前の、偉大なる曾祖母よ!

もし私たちが、出会っていなかったら――
もし私が、あの甘味とスパイスの店に入らなければ――
もし、あの暗い瞳やオリーブ色の肌、豊かな胸が、私にとって何の意味も持たなかったなら、プルケリア――

私の愛。私の好色な女先祖。あなたは私の夢の中で、私を疼かせる。あなたは時間の彼方から、私に向かって歌いかけている。

 

   *****

 

 もう、なんというか、満点に近い翻訳だと思う。

 先日など、ペ-パーバックの英文を写真に撮り、そのまま画像ファイルとしてアップロードして直に翻訳してもらったが、十分に読めるものだった。

 さすがに、いったん画像から英文に文字起こしし、これを翻訳したもののほうがより精度は高かったが。

 夢はもう現実になりつつある。

 

「ブクログ」と「読書メーター」


 ブログタイトルに「本と~」と謳っていながら、読んだ本の感想をここには載せていない。
 じゃあどうしているのかと言えば、本件記事のタイトルどおり「ブクログ」と「読書メーター」に記録している。
 先に蔵書管理アプリについて比較検討した際にスマホでは「Readee」を使用することにしたのだが、くだんのふたつのアプリがWebやSNSに強いことを知り、読書記録用として試してみたところ、なかなか使い勝手が良かったのでそのまま利用している。

 

 基本的には1冊の本を読み終えると、まず「ブクログ」用に感想原稿を書き始める。
ブクログ」には文字数制限がないので、思いついた事からあれこれと書き散らし、ある程度の分量になったところで、前後の文章を入れ替えたり言葉の足し算引き算を繰返したりして、意味の通じる文章に直してから投稿している。

 


 その一方「読書メーター」には255文字という厳然たる制限がある。
 なので、「ブクログ」用に書いた原稿を削って制限文字数内に収めて「読書メーター」に載せている。

 なぜ「ブクログ」だけにしないで、わざわざ文字数制限のある「読書メーター」にも感想を載せているのかと言えば、その制限がアタマの整理にとても役立っているからだ。
 自分も最初は文字数制限のない「ブクログ」だけにしようと思っていた。
 ところが、本を読みながら、読み終わって、読み返しながら、あれこれと思ったこと、感心したこと、不満に思ったこと等をつらつらと書き綴ってみたところ、いろいろと盛り込みすぎて何を言いたいのかピントのボケたものになることが多かった。
 それが自分でも釈然としなかったので、試しにと「読書メーター」に文字数を削りながら書いてみたところ、ごく自然にポイントを絞り込むこととなり、自分が最も言いたかったことが何なのか、自分でもはっきりわかっていなかったことが明確になっていった。
 ああ。これ、良いじゃん。

 

 そんなわけで、現在「ブクログ」と「読書メーター」の両方を利用している次第であります。
 それぞれに特徴的な機能もあるようだが、まだまだ使いこなすには至っていないので、今のところ他の読者が書いた感想に「ナイス♥」を付けたりしながら、読書傾向の似た人をみつけて同じ本に対してどんな感想を持ったのか、また他にはどんな本を読んでいるのか、いろいろと参考にさせてもらっている。
 引きこもり体質の人間には、コメント欄の記入とか交流なんてまだまだハードルが高いので、そんなとこからゆるゆるとやっていきたいと思っている。

ドラマ「ミステリと言う勿れ」

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菅田将暉主演、全12話。
「1~3月期一番の作品」との評判どおり。

変わり者の主人公が語りまくる、所謂「安楽椅子探偵」のヴァリエーションなのだが、第1話が衝撃的だった。

警察の取調室が主な舞台で派手な動きがあるわけでもないのに、事件の様相は二転三転し、明らかにされた事実は当初の予想を遙かに超えるものだった。

30分の拡大版だったため終盤にはエピソード2の冒頭が入っており、これがまた驚愕の“引き”となっている。
放映後一週間の見逃し配信再生数も、400万回を超える記録を打ち立てているのだから、多くの人々に認められたのだろう。
連ドラの長丁場なものだから、各話でバラつきもあったが、全体として充分満足できるレベルだったと思う。
なかでも第8~9話ミステリーナイト編は、第1話に匹敵する出色の出来だった。
ひとひねりも、ふたひねりもあって、予想だにしなかった事実が姿を露わにしてゆくのがもう快感だった。

全話を視終わったのちにソッコーで田村由美の原作コミックを読んだ。
連ドラとして原作から変更した部分が作品の質を高めており、コミックでは出番の少なかった女性巡査を主人公に次ぐ第2視点に据えたことで、物語に芯がとおり、より厚みを増したものになっているように思う。

ぜひ、第2シーズンを期待したい。

本作には印象的なセリフが多数散りばめられており、ネット上でも「名言」として取り上げられているのだが、個人的に、最も深く胸に沈んだのは、第9話にあった次の言葉だった。
「殺す選択肢のある人間には、殺される選択肢も生まれてしまう」
今まさに、東欧で現実に起きている惨劇の原因は、鏡に映った怪物に怯える独裁者の孤絶なのだろう。